本日も

nostalji2016-12-09

友人に頼んで送ってもらった東映時代劇『風小僧』の「悲剣呼子鳥」と「風雲虹ヶ谷」を観る。
「悲剣呼子鳥」(1960年2月3日公開)は、駒ヶ嶺城の御家騒動を風小僧が解決する物語。正作の親が見つかり、久太(山本順大)は寂しい思いをしています。八田陸斎(佐橋敏一)と釣りに出かけ、川に流されていた久太そっくりの少年を発見。その少年は駒ヶ嶺城の若君・久忠(山本順大の二役)で、家老の生駒将監が久忠を亡き者にし、主君を毒殺して城主になろうと企てていたのね。将監から久忠は死んだと知らされた城主は老臣・新左衛門に命じて久忠の弟を捜すように命じます。御家騒動を防ぐために赤ん坊の時に乳母と城を出た久忠の双子の弟というのが久太ね。玉緒(光美知子)の介護で回復した久忠と新左衛門から事情を知った風小僧(山城新伍)は、駒ヶ嶺城に乗り込んで将監一味を成敗します。久太は両親と再会しますが、城での生活より町での生活を望み、元の生活へ。
ナレ消えで正作役の目方誠の出演がなくなりました。オープニングも変わり、出てくるのは八田陸斎・玉緒・久太の三人です。
「風雲虹ヶ谷」(1960年3月22日公開)は、平和に暮らす一族の財宝を狙う悪党を風小僧がやっつける物語。虹ヶ谷で暮らす豪族・西之荘清典(高松錦之助)の荷駄隊が野武士に襲われます。荷駄隊に同行していた八田陸斎(佐橋敏一)・玉緒(光美知子)・久太(山本順大)が野武士に捕まりますが、風小僧が救出。野武士の首領・市兵衛(青柳竜太郎)は、煙ヶ嶽城の戦奉行・武平太と結託して清典が隠し持つ財宝を狙っているのね。武平太は野武士の首領として清典の息子・紅太郎を捕まえますが……
財宝探しやアイヌの熊祭りを装っての暗殺計画など、内容は盛りだくさんになっています。山城新伍の立回りはスピードがあって、伏見扇太郎などの当時の若手スターの中では最も上手いと思いま〜す。