最後に

nostalji2016-12-11

友人に頼んで送ってもらった東映時代劇『風小僧』の「むらくも城の陰謀」と「山嶽の幽鬼」を観る。劇場用に編集されているものの、公開されなかったエピソードです。
「むらくも城の陰謀」は、隣国・秋月城で侍に抜擢するという条件で人夫を集め、築城を開始します。子年生まれの若い女が拐わかされるという事件が発生。兄(和崎俊哉)を捜しに秋月領にきた小霧(横田真佐子)が黒覆面の武士に襲われているところを風小僧(山城新伍)が救います。むらくも城の幻妖斎(瀬川路三郎)にそそのかされて謀反を企む秋月家の家老が、城の人柱にするために娘たちを誘拐していたのね。八田陸斎(佐橋敏一)・玉緒(光美知子)・久太(山本順大)は築城現場に忍び込み娘たちを救出。風小僧の知らせで秋月城主は家老の悪事を知りますが、むらくも城の軍勢が迫っており……
「山嶽の幽鬼」は、源頼朝に滅ぼされた藤原三代の財宝を狙う邪悪な山伏が煙ヶ嶽に現れます。財宝の秘密を知る尼を脅しますが風小僧が現れ、山伏を撃退。煙ヶ嶽には財宝を守る幽鬼・鶴姫(一條由美)がいて、風小僧に恋します。鶴姫は永遠の若さと命を与えるので一緒に暮らそうと誘惑しますが、風小僧に人間らしく生きることが幸福と諭され成仏。久太の兄・久忠が急死し、久太は駒ヶ嶺城に戻り、八田陸斎は修行の旅に出発、一人になった玉緒は煙ヶ嶽の腰元になり、風小僧こと城主・鏑木小六の側で暮らすことになり、メデタシ、メデタシ。
今回観た12エピソードには、風小僧の空飛ぶシーンがありませんでしたが、編集時にカットされた気がします。それとクレジットタイトルも映画用のもので、主題歌も目黒祐樹が歌う第一部のものでした。山城新伍が主演した第二部・青年編では、♪雲はとぶ、とぶ、木の葉は騒ぐ、あれは風、風、風小僧〜が使われたはずで〜す。