今度の相手は

nostalji2016-12-27

DVDボックス『七色仮面(第2部:キングローズ)』の「悪魔の薔薇」(1959年11月24日公開)、「消えた紳士」(1959年12月1日公開)、「死者よりの挑戦」(1959年12月8日公開)を観る。
キングローズによる貨幣局の現金輸送車強奪事件が起き、死んだと思われていた蘭光太郎(波島進)が金有左門(藤山竜一)の探偵事務所に現れます。蘭光太郎fが山本警部(大木史朗)に提言した通り、キングローズ一味は各地で現金輸送車から奪った金で宝石を購入。南米から帰国した資産家・野毛村(大友純)が大量の宝石を買おうとしているのを怪しんだ川上記者(長谷部健)が変装して野毛村を探りますが正体を見破られ、キングローズ一味に殺されそうになるところへ七色仮面が現れ……
香港からの要請で予定より早く“アジア探偵会議”に旅立った蘭光太郎の留守を狙って、キングローズは銀行を次々に襲撃。金有左門が七色仮面に化けて待ち伏せしますが逆に捕まります。しかし、ローズの手下に化けた七色仮面がローズのアジトに潜入し……
野毛村の行動から、彼こそキングローズと山本警部と判断します。野毛村たちは神戸へ逃走。七色仮面に追われて野毛村は死亡しますが、キングローズ一味が金持ちの子供を誘拐するという事件が発生します。蘭光太郎が香港で幽閉されていた本物の野毛村を連れて帰国。身代金引き渡しのスタジアムで、七色仮面がローズを捕らえ、その正体が野毛村の執事(陶隆)だったことがわかります。
第一部に出ていた大八少年はお役御免。新東宝映画などでアクの強い悪党ぶりを見せた大友純がキングローズだと思わせて、第一部でせこい小悪党だった陶隆がホンモノの首領だったという凝った内容でした。東京だけでなく、札幌に神戸、さらに香港と、地域的広がりをみせる物語展開で、七色仮面の移動手段は自ら操縦する自家用ジェット機なんだよォ。