昨日に続き

nostalji2017-01-10

西部劇DVD『ロンサム・ダブ(全4回)』(1989年/監督:サイモン・ウィンサー)の第2回「遠い道」を観る。
ニュート(リック・シュローダー)と親友になったアイルランドからの移民ショーンが渡河中に毒蛇ヌママムシに噛まれて死ぬところから始まります。コックがロンサム・ダブに帰ったため、ガス(ロバート・デュバル)とコール(トミー・リー・ジョーンズ)はサン・アントニオの町で新しいコックを採用。キャトルドライブのキャンプへの帰り道、ガスは15年前に恋人クララ(アンジェリカ・ヒューストン)と逢っていた川辺に寄り道します。ジェイク(ロバート・ユーリック)のキャンプにガスは立ち寄りますが、ジェイクは博打に行っておらず、ロリーナ(ダイアン・レイン)が一人で留守番。そこへ、インディアンとの混血の凶悪な無法者ブルー・ダック(フレデリック・フォレスト)が現れますが、ガスを見て立ち去ります。ブルー・ダックは砂嵐の時に馬を盗んでおり、ガスはキャトルドライブのキャンプに戻ってディーツ(ダニー・グローヴァー)とブルー・ダックを追跡しますが、ブルー・ダックはジェイクのキャンプに引き返してロリーナを拉致。ガスが追跡しますが、ブルー・ダック一味のインディアンと無法者に襲われ、ジュライ(クリス・クーパー)に助けられます。ジュライは強盗に襲われているロスコーを救ったことから妻(グレン・ヘドリー)が家出したことを知らされ、妻の子とロスコーが旅の途中で出会った少女を連れて妻が向かったオガララへ行く途中だったんですな。ジュライと一緒にブルー・ダック一味のキャンプを襲撃してロリーナを救出しますが、後に残ったロスコーたち3人はブルー・ダックに殺されています。ロリーナと別れたジェイクは悪党たちの仲間に加わり……
サン・アントニオの酒場で対応の悪いバーテンに怒ったガスがバーテンを殴り、空のグラスを投げ上げてコルト・ウォーカーで撃ち落とすシーン。ロスコーを襲った二人組強盗の一人が首からル・マット拳銃をぶら下げていたのと、もう一人が銃身の長いバントラインを持っていたこと。キャンプに現れたブルー・ダックとガスの腹の探り合い。夜襲をかけたブルー・ダック一味キャンプでの銃撃戦など嬉しくなるようなシーンが多いのですが、何と言っても見どころは、照準器付のシャープスライフルで射程外から撃ってくる相手をガスがヘンリーライフルで倒すところね。ヘンリーライフルで水平に狙ったら弾丸は届きません。わざとそうやって相手を油断させ、のこのこ立ち上がったところを、銃身をやや上に向けて発射。射撃音の後、しばらくして腹に命中するんですよ。やたらと撃ちあう銃撃戦より深く印象に残ります。
DVD特典として原作者ラリー・マクマートリーへのインタビューがありまして、小説にする前に元になるシナリオがあったとのこと。小説よりも単純な内容で、ジョン・ウェインジェームズ・スチュアートのコンビを考えていたらしいのですが、映画化されませんでした。ウェインのガスを見てみたかったですねェ。