これで最後

nostalji2017-01-20

友人から送ってもらった『少年探偵団・敵は原子潜航艇』(1959年・東映/監督:若林栄二郎)を観る。
月ロケット打ち上げ妨害の予告が怪人二十面相(植村謙二郎)からあり、明智小五郎(梅宮辰夫)と少年探偵団が警戒しますが、原子潜航艇から発射されたミサイルにより打ち落とされます。小林博士(宇佐美淳也)はミサイルよりも速い月ロケットを既に開発しており、二十面相は小林博士の娘・トモ子(松島トモ子)を誘拐して月ロケット爆破を要求。明智は二十面相の手下に化けて二十面相のアジトに潜入しますが……
梅宮辰夫の明智小五郎は若くて動きがキビキビしていますが、若すぎて名探偵の風格がありません。植村謙二郎の二十面相は地味すぎ。原子潜航艇を撃沈しようとする自衛隊爆撃機内で明智と二十面相が激闘したりと、物語は大がかりなのですが、二十面相が外国の手先というのは気に入りません。原作から離れたオリジナル・ストーリーで、乱歩の怪奇的要素はなく、スパイ・アクション風になっています。目先を変えて新しさを狙ったのでしょうが、シリーズ最終作となりました。明智&少年探偵団と二十面相の戦いはケレン味がないと面白くありませ〜ん。