今週のテレビ

nostalji2017-02-19

日曜日は、1週間のテレビ番組チェックの日。NHK総合の時代劇『忠臣蔵の恋(全20回)』と、BSプレミアムの時代劇『雲霧仁左衛門3(全8回)』が最終回を迎えます。
忠臣蔵の恋』は、諸田玲子の『四十八人目の忠臣』のドラマ化で、浅野家再興につくした女性きよ(後の将軍生母・月光院)を主人公にした女性からみた忠臣蔵になっています。きよ(武井咲)と磯貝十郎左衛門福士誠治)との恋模様が描かれる前半は、情感があふれて良かったのですが、討入り後の後半は全体的に端折った感じがして、ダイジェストを見ている感じ。福士誠治間部詮房を二役で演じているんですが、きよと詮房の絡みが殆どないというのは疑問ですね。原作を読んでいないので、そのへんがどうなっているのかわかりませんが、ドラマだけで判断するなら十郎左衛門の死をもって幕となるラブストーリーで完結した方が“忠臣蔵の恋”に相応しかったような気がします。
『雲霧仁左衛門3』は、池波正太郎の原作から離れたオリジナル。前シーズンで仁左衛門に藩主の老中就任のための工作資金を奪われた藤堂藩が、仁左衛門への復讐と再度の工作資金集めをたくらみます。藤堂藩江戸家老春風亭小朝)に雇われた剣客(板尾創路)に仲間(モロ師岡)を殺された仁左衛門中井貴一)は、藤堂藩に資金提供している御用商人から資金強奪。火盗改に安部式部(國村隼)が復帰し……
毎回盗みに入るので、前シーズンと比べて念入りな盗みの計画がなくなっています。スピード感ある展開は悪くないのですが、盗みのテクニックという点では少し不満が残ります。第2回は『スパイ大作戦』風で非常に面白かったのですが、それ以外はね。春風亭小朝板尾創路の悪役ぶりはグッド。最終回は知能戦よりもアクション中心になりそうで〜す。