本日も

nostalji2017-03-01

友人に送ってもらった東映時代劇『人形佐七捕物帖・ふり袖屋敷』(1960年/監督:山崎大助)を観る。ワカトミの“人形佐七”シリーズの東映での4作目です。
幽霊が出るというふり袖屋敷の古池で、殺害された男の死体が発見されます。男の二の腕に島帰りの刺青があり、佐七(若山富三郎)の調査で、男が十数年前に江戸の町を荒らしまわった盗賊・紫紐丹左衛門(原健策)の一味だったことが判明。ふり袖屋敷に出かけた佐七は、ふり袖亡霊を目撃します。現場に落ちていた簪が女芸人・花の家水仙五月みどり)の物だとわかり……
水仙の父親は紫紐一味が盗んだ金を隠しており、水仙は島から戻った一味が金の在処を求めて現れたことから幽霊騒ぎを起こし、佐七が解明に乗り出すことを期待していたのね。でもって、紫紐一味が水仙を襲うところに佐七が現れ、事件解決。毎度ワンパターンの立回りで、殺陣師の責任というより、監督の演出が画一的で進歩がない感じです。量産体制の当時の東映にあって、山崎監督作品は数えるほどしかなく、監督としての力量がなかったんでしょうなァ。