メンバー交代

nostalji2017-03-02

友人に送ってもらった東映時代劇『人形佐七捕物帖・恐怖の通り魔』(1961年/監督:倉田準二)を観る。東映シリーズ5作目で、監督だけでなく、神崎甚五郎役が黒川弥太郎から徳大寺伸に、お照役は刺身のツマにすぎないので誰がやっても変わりなく、大川恵子から当時新人の三原有美子に代わりました。
抜け荷の疑いがある御用商人が次々に襲われる事件が発生し、北町奉行筆頭与力・遠藤郷左衛門(小堀明男)は通り魔逮捕のため全役人を警戒に当たらせます。佐七(若山富三郎)は神崎甚五郎役から奉行所の情報が漏れていることを知らされ、遠藤の動静に不信感を持つのね。遠藤の使いが、ならず者たちが集まる鷲尾民部正(小柴幹治)の屋敷に入ったのを佐七は未届け……
追跡シーンにおけるクレーン撮影による鳥瞰映像や、佐七と民部正の殺陣において佐七の棒が斬られて額に傷を負う立回りなどに、これまでにない工夫が見られます。何もしなければバレないものを、悪党たちが勝手に動き回って御用となる、探偵劇としては幼稚な作品で〜す。