好みの主人公だが

nostalji2017-03-11

録画していた時代劇『新陰流・上泉伊勢守信綱』と『雲霧仁左衛門』を観る。
『新陰流・上泉伊勢守信綱』は、剣聖・上泉信綱の前半生を描いた作品。愛洲移香斎勝野洋)に陰流を学んだ大胡城主・上泉秀綱(村上弘明)は、北条の刺客を倒して新陰流を編み出します。長野業政(田中健)の下で上州侵略を狙う武田軍に対抗していましたが、業政の死去により武田軍に敗れ、秀綱は武田信玄原田龍二)に新陰流を広めるための武芸者の道を願い出るのね。信玄から信綱の名をもらい、旅立つところでエンド。
業政の娘・正子(高島礼子)との淡い恋を絡めて物語は展開しますが、新陰流開眼の演出が弱く、剣豪ドラマとしては物足らなさを感じます。地元の熱意で製作されましたが、テレビ局が本格的に時代劇に取り組まなければ駄目ですな。時代劇は日本独自の文化だよ。
『雲霧仁左衛門』は、萬屋錦之介主演の1991年に放送されたフジテレビの時代劇スペシャル。あの長編を2時間にまとめるのは少し無理がありましたね。どうしても物語に厚みがなくなります。雲霧の獲物を横から奪おうとする盗賊・櫓の福右衛門役で若山富三郎が特別出演していましたが、亡くなる半年前で、痩せていて見ていてつらくなりました。ちなみに、この作品は錦之介の最後の主演作だったので〜す。