十八番シリーズ

nostalji2017-04-17

片岡千恵蔵主演の東映時代劇『喧嘩奉行』(1955年/監督:佐々木康)を観る。千恵蔵の“遠山の金さん”は、1950年の『いれずみ判官』に始まり、62年の『さくら判官』まで13作あり、これは第5作目ね。
神主を殺して天井裏に隠されていた刀を持ち去った一団と遠山の金さん(片岡千恵蔵)が遭遇し、その刀が3年前に盗まれて跡部家断絶となった将軍より拝領の名刀あかね丸と気づきます。金さんが居候している刀研師・長左衛門(高松錦之助)が幕府の陰の権力者・白翁(月形龍之介)に幽閉され、あかね丸を研ぐように命じられるのね。幕府権力を一手に握ろうとする白翁が大目付・森肥後守(原健策)と寺社奉行・松平和泉守(竜崎一郎)を使って跡部家を葬ったことを知る老中・間部山城守(薄田研二)は金さんが証拠をつかむことを期待します。長左衛門の娘・お景(高千穂ひづる)が白翁に捕らえられ、金さんは白翁の屋敷に乗り込みますが……
遊び人の金さんが悪党たち相手に諸肌脱いで桜吹雪の刺青を見せ、奉行としてお白洲の場で何やかやと言い逃れをする悪党に片肌脱いでギャフンといわせる定型フォーマットは、千恵蔵の金さんシリーズから始まりました。中村梅之助杉良太郎高橋英樹松方弘樹などが金さんを演じましたが、お白洲の場の迫力は千恵蔵が一番で〜す。