趣向を変えて

nostalji2017-04-20

これで最後として東映時代劇『さいころ奉行』(1961年/監督:内出好吉)を観る。シリーズ12作目で、金さんでなく銀さんね。
伊勢路を旅していた遠山の金さん(片岡千恵蔵)は、お新(丘さとみ)の家出を手伝った遠山金四郎を名乗る人の好い暴れ者・鬼金(進藤英太郎)をこらしめて兄貴として慕われ、いぶしの銀治と名乗ります。桑名の船内で、江戸を騒がす世直し党の悪業を話す講釈師(星十郎)に聞き耳を立てていた浪人(片岡栄二郎)の財布を素っ飛びの安(東千代之介)がスリとるのを目撃。安から財布を手に入れた金さんは、その中にあったサイコロに陰謀の臭いをかぎ出します。江戸に戻った金さんは筆頭老中・水野忠邦(黒川弥太郎)から世直し党の探索を命じられ、サイコロの中にあった紙切れを手掛かりに料理屋・八百松に鬼金と一緒に下男として潜入。八百松の女将・お蘭(青山京子)は世直し党の首領・鵜殿縫之介(原健策)と老中・駒木築後守(北竜二)との連絡係で、お蘭の幼馴染の安や、八百松で女中として働くお新の協力で駒木が世直し党を使って将軍・家慶(伏見扇太郎)を暗殺しよとしていることをつきとめますが……
芝居見物にきた将軍の前で、お白洲でなく芝居小屋で、芝居仕立てて悪党たちの悪業を暴いていきます。最後は片肌脱いで名啖呵。それにしても、あんなに歯ぎしりして力むんじゃ、さぞや歯茎も痛かろう。これにて一件落着!