監督が代わり

nostalji2017-05-14

ダビングして持ってきた時代劇『子連れ狼・親の心子の心』(1972年・東宝/監督:斎藤武市)を観る。シリーズ4作目。
かつて拝一刀(若山富三郎)に敗れた柳生軍兵衛(林与一)は、偶然出会った大五郎(富川晶宏)の後をつけ、再び一刀と立ちあいますが敗れます。追手の尾張藩士を次々に殺害する別色女・お雪(東三千)の暗殺を、藩士の家族から依頼を受けた一刀はお雪の出身地・乞胸村へ。村の長・仁太夫山村聰)からお雪の居所をそれとなく知らされます。お雪は自分を凌辱した剣術指南役・孤塚円鬼(岸田森)への怨みをはらすべく身体に刺青をし、円鬼と対決。円鬼を倒したお雪は、自ら一刀の刃に討たれます。柳生烈堂(遠藤辰夫)は尾張藩主(小池朝雄)に一刀暗殺を要請し……
三隅研次が監督した『眠狂四郎・炎情剣』に出てきた“まさぐり金時”の刺青をお雪がしているのは、三隅作品へのオマージュかな。斎藤武市は三隅演出を踏襲していますが、構図やアングルに今イチ工夫がありません。ワカトミの立回りが全てですな。トンボを切ってサッと立ち、すぐ刀を使える体勢になっているのはワカトミならではで〜す。