サントラが先で

nostalji2017-06-03

友人が送ってくれた日本未公開西部劇『ガンファイターズ・ムーン』(1995年/ラリー・ファーガソン)を観る。20年前に『バッファロー・ガールズ』の洋盤サントラCDを購入した時に、本作品のサントラ曲(7曲)が収録されていて、題名だけは記憶に残っていました。ちなみに、音楽はリー・ホルドリッジ。
伝説の早撃ちガンマンとして知られるフランク・モーガンランス・ヘンリクセン)は昔の恋人リンダ(カイ・レンツ)からの電報でレッドパインの町へ行きます。リンダは雑貨屋のジョーダン(デヴィッド・マックレイス)と結婚しており、ジョーダンは保安官を殺した銀行強盗犯を捕まえたことから臨時の保安官になっているんですな。強盗犯の従兄弟が出所し、仲間と町を襲う知らせがはいり、町民たちは強盗犯を釈放しようとしますが……
無法者を怖れて町民が協力しないというのは、『真昼の決闘』で有名になったパターン。平凡な町民がたまたま悪党をやっつけたことから英雄に祭り上げられるのに『襲われた町』がありましたな。冒頭で早撃ち自慢の若者が名前を上げるために主人公に挑戦してくるのは『拳銃王』ね。愛する女性の夫を殴って気絶させ、主人公が一人で決闘に行くのは『シェーン』だよ。おまけに負傷して腕をだらりとさげて旅立つラストとか、過去の西部劇から色々頂いただけの作品ですが、腹が立つより微笑ましくなりま〜す。