クラシック・ヒーロー

nostalji2017-06-06

録画していた『ターザン:REBORN』(2016年/監督:デヴィッド・イェーツ)を観る。繰り返し映画化されているスーパーマンスパイダーマンバットマンなどのコミックヒーローに飽きがきていたところに、懐かしのヒーローね。私が初めて見た洋画というのが戦後にリバイバル上映されたジョニー・ワイズミュラーの『ターザンの復讐』だったんですよ。4〜5歳頃でしたが、私を連れて行った父は、ターザンは殆ど喋らないので幼児でも楽しめると思ったんでしょうね。象に乗ったターザンが象の大群を率いて悪い土人の村を破壊するシーンはずっと憶えていましたよ。
でもって今回のターザンですが、家督を継いで貴族となりジェーン(マーゴット・ロビー)と暮らしているターザン(アレキサンダー・スカルスガルド)が、ターザンの故郷であるコンゴにジェーンと訪問します。コンゴの内情調査をするウィリアムズ(サムエル・L・ジャクソン)が同行。奴隷貿易や乱獲などで故郷は侵略されており、その張本人であるベルギー国王の側近ロム(クリストフ・ヴァルツ)と対決することになりますが……
ターザンがジャングルの中でどのように育ってきたかとか、ジェーンとの出会いとかは、思い出の中でさらりと触れているだけ。基本的なことは誰でも知っているということが前提ね。特撮技術の進歩で何でもできるようになり、冒険活劇に徹するならターザンをもっと強くしてもよかったですね。類人猿の王なんですから。クライマックスの動物たちの大スタンピードが最大の見せ場ですが、大スケールのわりに迫力がありません。今の子供たちに、私が昔観た象の大群と同じような強い印象を与えることができたか疑問で〜す。