商道なし

nostalji2017-06-20

旅行中に録画していた韓国時代劇『客主』をやっと観了。19世紀末の朝鮮王朝時代を舞台に、客主だった家をつぶされ、無一文の行商人となったチョン・ボンサム(チャン・ヒョク)が、正しい商道を目指して、既得権益を守ろうとする大商人(イ・ドクファ)や、父を裏切った幼馴染(ユ・オソン)との対決、朝廷の権力争い、そして一途にボンサムを恋い慕うメウォル(キム・ミンジョン)とボンサムが愛するソリン(ハン・チェア)との三角関係が展開する物語です。
主人公は腕と度胸だけで、商才らしきものがあまりなく、極めて感情的で吠えてばかりいます。20万人の行商人の頂点にたつのですが、全くスケール感がありません。朝廷を動かすくらいのドラマがないとね。主人公だけでなく、周りの人物にも共感できるものがありません。妬み根性ばかりもっていて、平気で裏切るし、人殺しだって意に介さない、日本人の感覚だと異常人物ばかりね。このドラマを観ていると、相手の立場に立ってみようとせず、客観的論理を持とうとせず、自分の考えと違えば攻撃的になるという国民性がよくわかりま〜す。