本日も

nostalji2017-06-26

友人から送ってもらった気になる映画『銀蝶渡り鳥』(1972年・東映/監督:山口和彦)を観る。梶芽衣子東映出演第一回作品で、彼女が歌う主題歌レコードを持っているものの未見だったのでね。
女番長だったナミ(梶芽衣子)は、ヤクザを殺して入所しますが、ヤクザの妻・小枝子(青柳三枝子)と子どもの悲しむ姿が脳裏に焼きついて離れません。出所したナミは、列車の中で大和田興行に追われている紳之助(梅宮辰夫)を助け、銀座へ。父の友人でビリヤード屋を経営している原田(清水元)の許に身を寄せます。紳之助の弟分・隆次(渡瀬恒彦)と知りあったナミは、小枝子が大和田興行にバーを乗っ取られ、病気がちであることを知らされ、紳之助の愛人・佳代(小山明子)が経営するクラブのホステスになって小枝子を援助。大和田(南原宏冶)は佳代のクラブを乗っ取ろうとしており……
梅宮辰夫が殺され、ドスを片手に着物姿で渡瀬恒彦と殴り込みというのは、現代物なのに、かなりアナクロ演出です。梶芽衣子は、“野良猫ロック”のキャラを引き継いだような“女囚さそり”シリーズで、再ブレイクするんですが、もう一つの魅力キャラ“修羅雪姫”につながる冷たい色気のある着物姿もグッド。だけど、現代風俗と古い任侠物を融合させようとした試みは成功しているとはいえませ〜ん。