最後に

nostalji2017-07-07

友人から届いた西部劇『地獄の銃火』(1949年/監督:R・G・スプリングスティーン)を観る。賞金のかかった女賊に近づき、死んだ牧師の代わりに教会建設資金を稼ごうとする男の物語です。
賭博師のゼブ(ウィリアム・エリオット)は酒場の争いで自分を助けようとして殺された牧師の代わりに、彼の悲願だった教会設立を誓います。夫を殺し、夫の兄弟から狙われている女盗賊ドル・ブラウン(マリー・ウィンザー)と知りあい、彼女の首に5千ドルの賞金がかかっているのを知りますがドルの魅力に惹かれるのね。ドルが生き別れの妹を捜しており、その妹が親友の保安官バッキー(フォレスト・タッカー)の妻になっていることを知ったゼブは……
銃把を前にして逆手で拳銃を抜くリバースドローが印象にあるウィリアム・エリオットの主演なので派手な銃撃戦を期待したのですが、撃ちあいはラストのマリー・ウィンザーを殺しに来た3兄弟を不意をついて倒すシーンだけ。それもオーソドックスな抜射ちスタイル。主役はエリオットでなく、女ガンマンに淑女、そして酒場の歌姫に変化するマリー・ウィンザーですな。マレーネ・ディートリッヒをバタ臭くしたような典型的なB級女優で、この手の作品にはピッタリ。だけど、出来はというと、モタモタした展開で退屈なだけで〜す。