昨日に続き

nostalji2017-09-06

友人に送ってもらった東映時代劇『風小僧(少年編)』の「野武士出撃」「秘宝の行方」「暁の凱歌」を観る。
疾風之介(山城新伍)と左源太(五味勝之介)は、小六(目黒ユウキ)とおゆう(山本鳥古)を助け出すものの、白鳥の珠は鬼頭一角(小田部通麿)たちに奪われます。黄金10万枚は煙ヶ嶽城に隠されていることがわかり、一角たちはミミズク婆(光丘和代)の妖術で城に忍び込みますが、煙丸(古石孝明)の家来に見つかって退散。城の様子を探りに来た小六と風の神は、ミミズク婆から白鳥の珠を取り返しますが、それは真赤な偽物なのね。塩辛太夫吉田義夫)に助けを求めた一角たちは、塩辛太夫に白鳥の珠を奪われ、悪太郎(木島修次郎)は殺され、ミミズク婆は捕まり地下牢へ。塩辛太夫の屋敷では、玉虫(市川恵美)や小六の母・お濃の方(若水美子)が奴隷として働かされており、小六は玉虫を救おうとして逆に捕まります。塩辛太夫の娘・田鶴(円山栄子)は疾風之介と知りあい、玉虫は田鶴の味方を得て白鳥の珠を盗み出すことに成功。一角から白鳥の珠が塩辛太夫の屋敷にあることを聞いた煙丸は軍勢を率いて塩辛太夫の屋敷を急襲。煙丸は塩辛太夫を殺し、捕らえた小六と引きかえに疾風之介に白鳥の珠を要求します。処刑場に風の神が現れ、小六とお濃の方を救出。旧臣を率いてやってきた左源太や、お濃の方を慕う町民たちと一緒に小六は煙丸との決戦に挑みます。風の神の助太刀を得て、小六は煙丸を討ち、煙ヶ嶽城を再興……
秘宝をめぐる争奪戦と御家再興は、1950年代の時代劇の定番でした。戦争に負けて国土が荒廃した日本人にとって、豊かな社会に復興させるのが共通の夢で、それが時代劇に反映していたんですね。復讐がテーマじゃないんですよ。
子供たちにとっては、見せ場は秘術合戦。悪人が使うのは忍術でなく妖術ね。現在の特撮技術と比べると稚拙ですが、当時は楽しくてねェ。写真版テレビ・メンコなんてえのがありまして、風小僧のメンコで、「風神の術だァ」なんて言って、相手のメンコを裏返していましたよ。懐かしの少年時代で〜す。