童心に戻って

nostalji2017-09-26

帰省中の日記3日分をアップした後、留守中に友人から届いた東映時代劇『逆襲天の橋立』(1961年/監督:秋元清晴)を観る。狒々退治で有名な岩見重太郎を主人公にしたお子様時代劇です。
親の仇・広瀬軍蔵(吉田義夫)を捜して旅をしている岩見重太郎(里見浩太朗)が、豊臣秀頼(中村竜太郎)に直訴しようとして大野治長(堀正夫)の家来に乱暴されている丹後宮津中村家の石垣三左衛門(明石潮)・おぬい(水原みゆき)父娘を助けます。そこへ、重太郎を徳川の間者と間違えた後藤又兵衛(品川隆二)が現れ大格闘。誤解がとけて又兵衛と親友になった重太郎は大阪城大野治長に賂を届ける広瀬軍蔵を目撃します。軍蔵が広田伝蔵と名を変えて領主・式部少輔(尾上鯉之助)に取り入り、宮津中村家を食い物にしていることを知った重太郎は、同じように軍蔵に父を殺された恋人・園絵(扇町景子)と宮津へ。軍蔵は山賊・大蛇丸(小田部通麿)に重太郎を名乗らせて商家を襲わせ、家臣たちに重太郎を捕らえさせようとしますが……
講談が元ネタで、同様な作品に嵐寛寿郎が主演した『決戦天の橋立』(1954年/監督:渡辺邦男)というのもありました。考証を大事にする現在では、陳腐な作品といえますな。だけど、鉄棒をブンブン振り回す後藤又兵衛なんて愉しいじゃありませんか。ちなみに、天橋立公園には“岩見重太郎 仇討ちの場”という石碑が建っているんですよ。戦前の人気キャラも今では忘れられた存在で〜す。