昨日に続き

nostalji2017-09-27

帰省中の日記をアップした後、留守中に友人から届いた東映時代劇『忍術御前試合』(1957年/監督:沢島忠)を観る。甲賀と伊賀が豊臣秀吉の前で忍術比べをするお子様時代劇です。
福島正則(堀正夫)の家臣・大力丸(尾上鯉之助)が、豊臣秀吉大河内伝次郎)が戸沢白雲斎(高松錦之助)に宛てた手紙を石川五右衛門(富田仲次郎)に奪われます。倒れていた大力丸を白雲斎の息子・虎若丸(伏見扇太郎)が救い、隠し砦の絵図面を守るために大阪城へ。徳川の忍者・百地三太夫月形龍之介)は五右衛門が奪った手紙で絵図面のことを知り、さぎり(桜町弘子)と五右衛門に絵図面奪取を命じます。絵図面が保管されている正則の屋敷に腰元として忍び込んださぎりは虎若丸に取り押さえられますが、五右衛門は正則の娘おねね(植木千恵)を誘拐。おねね救出のために虎若丸は駿府城に忍び込みますが、三太夫の忍術に敗れて捕まります。虎若丸に命を助けられたさぎりが虎若丸を救出しますが、三太夫に裏切者として殺されるのね。おねねは仲良くなった五右衛門の息子・五郎一(植木基晴)に助け出され、三太夫は最後の手段として虎若丸に忍術比べの挑戦。虎若丸は白雲斎から甲賀流忍術の奥儀を授かり、秀吉が見守る御前試合に臨みます。二人が秘術をつくす隙を狙って五右衛門が秀吉を暗殺しようとしますが……
沢島忠の監督第一回作品です。忍術をどれだけ面白く撮るかが命題で、特撮だけに追われたようです。「今みたいにCGが発達していないので、「ストップ」「はい、どいた、キャメラそのまま」と、全部二カット、三カット撮っていかなきゃならん。「ストップ」で、パッとガマが出た、大蛇が出た、水が出た、火が出たって、そういう初歩のテクニックしかないんです。御前試合のシーンだけで百カットぐらい撮った」と、監督は語っています。昔は、そんな初歩のテクニックでも楽しかったんで〜す。