同じアクション映画でも

nostalji2017-10-03

録画していた『アサシン・ハンター(前後編)』(2014年)を観る。加独合作の劇場未公開のサスペンス・アクションです。
謎の組織“闇を照らす者”の密輸捜査をしていたアン(アニタ・ライマー)とビル(エリック・ブレカー)は、実業家のマッキンタイア(ダグラス・ロイ・クック)を黒幕とにらみ、麻薬の囮捜査で証拠をつかみますが証拠を消され、さらにアンの車の中からコカインが発見され、刑事を辞めることになります。秘密組織“リベル”からマッキンタイアを逮捕する証拠のビデオ回収を依頼されたアンとビルは、マッキンタイアが所有する森に潜入。そこで、二人は木の成長を調べていた森林生態学者のソニア(ジュリア・ドーデル)と出会います。マッキンタイアの死体を発見した三人は謎の暗殺部隊に襲われ、隠しカメラのメモリーをソニアが回収して森から脱出。ビルは暗殺者に撃たれ、アンとソニアは“リベル”の指示に従って“闇を照らす者”の本拠があるベルリンへ……(前編)
“闇を照らす者”との銃撃戦で負傷したアンは、病院で殺し屋に殺され、ソニアは身体を鍛えて復讐を誓います。“闇を照らす者”の本拠に忍び込んだソニアは一味のボスに捕まりますが、脱出して本拠を爆破。“闇を照らす者”を利用していた組織の存在をつかみ、全ての真相を暴くためにマッキンタイアが殺された森に潜入しますが……
前編はニール・エヴリ、クリシャン・ランデル、ブレント・クロウェル、ギード・トールケと監督が4人おり、脚本もジュリア・ドーデル、ニール・エヴリ、ギード・トールケの3人。誰が主人公かわからず、物語の焦点も定まらず、あっちに行ったりこっちに行ったりと、グダグダした展開が続き、退屈そのものです。後編はギード・トールケ一人になり、脚本の製作者でもあるジュリア・ドーデルとギード・トールケになり、ジュリア・ドーデルのソニアが主人公になりました。生態学者がマッチョウーマンになって悪党退治なんて、完全にシナリオが破綻していますね。国際的陰謀の割にはスケール感が全くなく、アクション演出も酷くて見られたものではありませ〜ん。