シェーンでなく

nostalji2017-12-04

帰省中の日記を全てアップした後、録画していた『ジェーン』(2016年/監督:ギャヴィン・オコーナー)を観る。主演のナタリー・ポートマンが製作に係わった西部劇です。
南北戦争後の西部で、夫ハム(ノア・エメリッヒ)と娘と平和に暮らしていたジェーン(ナタリー・ポートマン)でしたが、ハムが悪名高き無法者集団のジョン・ビショップ(ユアン・マクレガー)に撃たれて戻ってきたことから状況が一変します。ジェーンを愛したハムが7年前にビショップを裏切ってジェーンを連れて逃げていたのね。ビショップの執念深さを知るジェーンは戦うことを決意。娘を友人に預けると、かつての恋人ダン(ジョエル・エドガード)に助けを求め……
戦う母親を主人公にした西部劇は初めてで、女性ファーストの現代的風潮が西部劇にも及んだということですな。愛した女性のために戦う男が主人公というのが昔の西部劇の定番。演出的には、過去の作品(『捜索者』『荒野の用心棒』など)のカットが随所に見られ、目新しさはないものの嬉しくなりました。暗闇の中を攻撃してくる敵に対して、庭に埋めた石油瓶に火をつけ周りを明るく照らし出して狙い撃ちするのは、先々月に『ララミー牧場』で干し草に火をつけて狙い撃つシーンを見たばかりなので、スリル感は今イチ。
死んだと思われた娘が生きていて、無法者に懸かっていた賞金を手に入れてカリフォルニアへ旅立つラストは爽やか。細かな点では不満はあるものの、全体としては悪くない作品で〜す。