懐かし系で

nostalji2017-12-23

録画していた『ウルフガイ 燃えろ狼男』(1975年・東映/監督:山口和彦)を観る。
人狼族の生き残りであるルポライター犬神明千葉真一)は、虎の幻影を感じ、元グループサウンズ・モブスの青年(安岡力也)が怪死するのを目撃します。他のモブスのメンバーも猛獣に切り裂かれたかのように死んでおり、同業の新井(曽根晴美)の情報から歌手の緒方ミキ(奈美悦子)が関係していることをつきとめるのね。ミキはモブスに強姦されたことから、政界の大物・福中義行(近藤宏)の息子に棄てられ、今では麻薬中毒。ミキの所属するプロダクションの社長・真鍋(名和宏)が福中に命じられてモブスにミキを強姦させたことがわかります。真相をつかんだ明を真鍋の雇った暴力団が襲いますが、謎の女・ケティー青木(カニー小林)が救出。内閣情報室の加藤(待田京介)は明が人狼であることを知っており、部下のケティーを明に近づけ、その能力を利用しようとします。加藤は怨念の化身・幻の虎を出現させるミキも利用しようとしており……
現在ならCGで狼男に変身させるのでしょうが、千葉ちゃんの変身シーンはありません。満月になると不死身の身体となり、超人的な身体能力で敵を倒していきます。千葉アクション満開ね。狼男のメイキャップをしても陳腐(眼ぐらいは赤く光らせてもよかったと思うけど)になるだけなので、これで是しと思います。アクションとお色気を必然とする山口和彦らしい作品で、カニー小林は日活ロマンポルノで活躍することになる田口久美なんですが、その片鱗を見せていますよ。
平井和正の“アダルト・ウルフガイ”シリーズの映画化ですが、少年時代の犬神明は1973年に東宝で映画化(主演:志垣太郎の『狼の紋章』)されていま〜す。