録画していた『バーチャル・レボリューション』（２０１６年／ギイ・ロジェ・デュヴェール）を観る。７５％の人が仮想世界に浸りきっている近未来を描いたＳＦです。
私立探偵のナッシュは情報会社の依頼で、仮想世界に接続中の人々がシステムに放たれたウィルスで大量に死ぬという事件の捜査をします。黒魔術師というテロ集団の存在を見つけ、ログイン中のメンバーの一人を殺し、その端末を使ってナッシュは仮想世界で活動している黒魔術師たちを追いかけますが……
主人公も仮想世界では剣士となって戦っているゲーマーで、美女を相手にその世界を楽しんでいるんですな。自由にゲームを中断でき、現実世界に戻ることができるんですが、黒魔術師のウイルスの侵されると戻ることができなくなり、仮想世界で死ぬと現実世界でも死ぬことになります。荒廃している現実社会を健全なものにするため、仮想社会にログインできなくするのがテロ集団の目的。設定は面白いのですが、現実と仮想の世界への切り替えがヘタクソなので、物語が停滞して流れに乗れません。未来世界の映像は“ブレードランナー”そっくり。朝から晩までスマホをいじっている人が多くなっている現在、バーチャル中毒者が増える未来は現実的で〜す。
