興味がひかれて

nostalji2018-01-17

みなもと太郎:著の『風雲児たち』(潮出版社の希望コミックス)の第1〜2巻を読了。正月時代劇『風雲児たち蘭学革命篇〜』を観て原作に興味がひかれ、ヤフオクでゲットしたものです。リード社のSPコミックスの全巻揃いは1万4千円以上するのでパスして、12巻まで揃っていた希望コミックス版を格安(2800円)で手に入れました。ウハ、ウハ!
潮出版社の『月刊少年ワールド』で1979年7月から連載が開始され、同社の『コミックトム』へと書き続けられ、2001年よりリード社の『コミック乱』で幕末編を連載。
でもって第1〜2巻は、関ケ原の戦いから物語が始まります。プロローグに幕末の群像を描こうとする著者の表現があり、維新の中心となる人物が、関ケ原の敗者である薩摩・長州・土佐から出てきたことに注目しているんですな。第1巻は関ケ原の戦いを史料に基づき、著者の独自解釈とギャグ満載(小早川秀秋なんてアホの坂田ですよ)で描いています。
第1巻の終わりは、「なんのために関ケ原にきたのかまったくわからない藩が三つある。すなわち長州、薩摩、土佐であった。関ケ原の後遺症は300年を経たのち風雲児たちが幕末の日本に群がり出て近代の歴史を大きく回転させていくのだ」という著者の言葉で締めくくられますが、幕末の物語にいかず、第2巻は関ケ原の後処理の物語。これがまた面白いんだなァ。