話題になったので

nostalji2018-03-06

録画していた『哭声/コクソン』(2016年/監督:ナ・ホンジン)を観る。韓国の田舎町で起こる不可解な殺人事件を描いたサスペンス・ホラーです。
韓国の平和な田舎町の山中に謎の日本人(國村隼)が住みついたのと同じ頃、町民が家族を惨殺するという事件が続発します。殺人を犯した町民はいずれも奇妙な湿疹による爛れた肌をしており、正気を失った状態で逮捕されるのね。町の警官ジョング(クァク・ドウォン)は日本人が事件に関係していると考え、彼を捜査します。娘のヒョジン(キム・ファニ)の肌に殺人犯と同じ湿疹を発見したジョングは、日本人が招いた悪霊の仕業と思い、祈祷師のイルグァン(ファン・ジョンミン)を呼び寄せますが……
先の読めない展開と不気味な映像に惹きつけられますが、終わってみれば何が真実なのかわからないという意味不明な作品です。日本人、目撃者(チョン・ウヒ)、祈祷師、娘の誰が悪霊の正体か? 解釈は観る者に委ねるということなんでしょう。私の解釈としては、劇中の報道通り、毒キノコ(副作用として湿疹が出る)を食べた町民が精神異常をきたして家族を殺したんですな。その後の出来事は警官ジョングの日本人への深い疑心が悪霊を呼んだと思っています。“疑え。惑わされるな”は、悪魔の囁きね。
韓国の青龍映画賞で外国人としては初の助演男優賞を受賞した國村隼は、『マンハント』(2017年/監督:ジョン・ウー)でもラスボスを演じており、アジア映画界において有名俳優になったといえま〜す。