昨日に続き

nostalji2018-03-20

友人に送ってもらった西部劇『地獄へ片足』(1960年/監督:ジェームズ・B・クラーク)を観る。流れ者ということで冷たくされ、薬が間にあわずに妻を死なせた男の復讐物語です。
ブルースプリングスの町に病妻を連れた流れ者ミッチ(アラン・ラッド)がたどりつき、宿をとりますが支配人が信用せず、有り金を全てはたきます。医者(ラリー・ゲイツ)の処方箋を持って薬屋に行きますが無一文の彼に薬を売らないのね。拳銃で薬屋を脅したら保安官(カール・スウェンソン)に捕まり、その間に妻は死亡。ミッチは医者の薦めもあって町に残り、保安官助手になります。ミッチは妻が死んだ恨みを忘れず、町の財政が年1回の牛の代金によるものだと知って、その代金10万ドルを奪うことを計画。まず、保安官と牛泥棒を追ったミッチは、泥棒もろとも殉職を装って保安官を射殺し、後釜に坐ります。元南軍中尉のダン(ドン・マレイ)や酒場女のジュリー(ドロレス・マイケルズ)たち4人を仲間にし……
後悔した町の人はいろいろ面倒みてくれるし、親切だし、主人公の復讐心はどうみても逆恨みで、感情移入できません。銀行襲撃のドサクサにまぎれて、ホテルの支配人や薬屋を冷酷に殺すのは異常性格者ですよ。愛しあうようになったダンとジュリーが改心して、ミッチと対決というのは平凡。アラン・ラッドには不似合いな役柄で、出来の悪い作品で〜す。