実録物と違い

nostalji2018-04-07

録画していた『夜に生きる』(2016年/監督:ベン・アフレック)を観る。禁酒法時代、アメリカの裏社会でのし上がっていく男を描いたギャング映画です。
ジョー・コフリン(ベン・アフレック)は警察官の父親(ブレンダン・グリーソン)に反発して家を飛び出し、第一次大戦に従軍しますが心に傷を負って帰国し、ディオン(クリス・メッシーナ)たち不良仲間とチンピラ生活。アイルランド系ギャングのボス・ホワイト(ロバート・グレニスター)の情婦エマ(シエナ・ミラー)と愛しあうようになったジョーはホワイトに命を狙われますが、運よく警察に逮捕され刑務所へ。3年後に出所したジョーはエマがホワイトに殺されたと思い、ホワイトと敵対するマフィアの組織に加入。ボスのマソ(レモ・ジローネ)に気に入られ、ホワイトが地盤にしているフロリダ州タンパに乗り込み、キューバ人のグラシエラ(ゾーイ・サルダナ)を味方につけ、キューバからのラム酒密輸を開始します。ホワイト一味の排除に成功したジョーはカジノ建設を計画しますが……
主人公は弱者に対する優しさを持っており、それが野望にために破滅していく従来のギャング映画とは色合いを異にしていますね。悪行のツケは払わされるものの、甘いラストになっています。ショック度が少なくて、ギャング映画としては物足りませんが、後味はよろしいで〜す。