最後に

nostalji2018-04-20

放ったらかしていた西部劇『グローリー・エンジェルス/女たちの聖戦』(2002年/監督:ポール・マシューズ)を観る。南北戦争の犠牲で心を病んだ女たちが無法者となって暴れ回るイギリス製西部劇です。
南北戦争下のシルバークリークの町は、兵士たちが暴徒化し、流れ弾で子どもを失った女、レイプされた女たちが銃を握って決起します。銃声を聞きつけて駆けつけた将軍を、息子を失ったハンナ(チャンテル・スタンダー)が殺害。未亡人(アマンダ・ドンホー)とハンナを中心に強盗団を結成し、銀行強盗を行い、追ってきた民警団を女の武器で油断させて皆殺しにします。将軍だった父を殺されたウエス(ポール・ジョハンソン)は復讐のために犯人を追っており、銀行が襲われたツインフォークスの町で父の勲章を発見。強盗団が犯人とわかり、ジャック(スティーヴン・バウアー)たち3人の仲間と強盗に襲われそうな町にやってきますが……
本場西部劇よりマカロニウエスタンに近い作り方で、『悪党に粛清を』もそうでしたが、これも南アフリカでロケしています。メキシコ国境を舞台にするならスペインの方が向いているかもしれませんが、本場西部の風景となると南アフリカの方がいいのかも。
悪縁のウエスとハンナが愛しあうようになり、ハンナとレズ関係だったエリー(ジュアリナ・ヴェンター)が嫉妬と憎しみで勝手な行動をとって強盗団は自滅していくんですが、女たちの心情が今イチ伝わってきません。脱ぎシーンと銃撃シーンだけの作品ですな。私としては、西部劇なら何でもいいので〜す。