二度買いする前に

nostalji2018-04-26

長い間、観ずに放ったらかしていたマカロニ西部劇『行け、野郎、撃て!』(1971年/監督:アルド・フロリオ)を観る。刑務所を脱獄した謎の男が町の顔役を倒す日本未公開作品です。
刑務所(『そして、神はカインに語った』にも出てきた毎度お馴染みの石切場)を脱獄したロイ(ファビオ・テスティ)は、鉱山で働く長老ホセリート(ホセ・カルヴォ)に助けられます。ガンマン姿に戻ったロイは、謎の言葉をつぶやき床屋を正当防衛で殺害。町の権力者レッドフィールド(エドアルド・ファヤルド)はロイの行動に不審を持ちますが、訪ねてきたロイを屋敷に招き入れます。レッドフィールドは二人の仲間と鉱山から搾取した金を密かに蓄えており……
レッドフィールド一味に罪に落とされたエミリアーノ(マッシモ・セラート)と一緒に脱獄したロイが、エミリアーノの死に際の頼みでレッドフィールド一味に復讐していることがフラッシュバックによってわかっていきます。ロイを利用して仲間を殺し、金を独り占めしようとするエドアルド・ファヤルドの悪党ぶりに存在感があり、物語を面白くしてますね。主人公が捕まってリンチされ、何とか逃れてクライマックスの対決というマカロニ定型フォーマットの作品ですが、意外と緊張感があり、新手はないもののガンプレイの見せ場も多彩で満足できる作品で〜す。
所持していないと思って注文しかけたのですが、もしかしてと保存箱をチェックしたらありましたよ。DVDに限らず、本でもゲットした時点で満足して見ないままに二度買いしたものがあります。齢をとると物忘れが多くなって、ツンドク状態は危ない、危ない。