シリーズ打切り

nostalji2018-05-10

昨日に続き、梶芽衣子主演の『銀蝶流れ者・牝猫博奕』(1972年・東映/監督:山口和彦)を観る。賭博師だった父を殺した男を捜して復讐する女賭博師の物語です。
緋ざくらナミこと樋口ナミ(梶芽衣子)は、イカサマを仕掛けて父を殺した星伝を捜して全国の賭場を渡り歩く渡り鳥。伊香保の町で東京銀座の暴力団・相星興行から温泉芸者として売られてきた花江(光川環世)を救い、東京に帰ってきます。花江の父・仙造(伴淳三郎)はナミの父と親しくしていた賭博師で、星伝の正体を知っており、星伝こと相星(須賀不二男)を脅迫。ナミは幼馴染の美代子(賀川雪絵)がマダムをしているクラブに花江を預けますが、そこは相星興行が経営しているクラブだったことから……
梶芽衣子東映出演第一回作品が『銀蝶渡り鳥』で、東映は彼女をポスト藤純子として考えていたようで、ラストは着物姿での殴り込み。現代風俗と古い任侠物の融合に違和感を持ったのですが、この作品も同様です。
相星の秘密を握った仙造が相星の子分の田所(室田日出男)に殺され、ナミに花札勝負で負けた門二郎(山城新伍)が押しかけ子分になり、捕まったナミを助けようとして殺され、美代子もナミをかばって殺され、相星と敵対していた一匹狼の隆次(千葉真一)は仲間のスモーキー(由利徹)を殺されて、ナミと一緒に殴り込み。『緋牡丹博徒』と同じ構造ですが時代にマッチしておらず、“さそり”のヒットでシリーズ化は打切りになったので〜す。