本日も

nostalji2018-06-07

友人に送ってもらった『多羅尾伴内・復讐の七仮面』(1955年・東映/監督:松田定次)を観る。“七つの顔の男”が謎の犯罪結社と戦う物語です。
銀行襲撃事件があいつぐ中、片目の運転手のタクシーに竜の絵に13番の数字が入ったバッチを落とした男が殺されます。男は白竜会という犯罪結社の一員だったのね。白竜会は黒覆面で顔を隠し、手下たちは誰も幹部の正体を知りません。白竜会は元伯爵・今大路(山村聰)の家を襲い、令嬢・敦子(安宅淳子)の宝石を強奪。さらに、今大路が理事長を務める相互金融副理事の岡戸(三島雅夫)の家を襲い、岡戸の妻を殺し、公金5千万円を奪います。多羅尾伴内片岡千恵蔵)は、殺された男が妹(中原ひとみ)にあてた手紙を読み、白竜会の連絡先であるバーをつきとめますが……
加東大介が前作に続いて出演しており、マキノ家の縁によるものでしょうか。『片目の魔王』では、長門裕之(当時の芸名は沢村アキヲ)が出演していましたな。七つの顔の男は、片目の運転手・多羅尾伴内・神父・会計士・金庫破りの男・気の狂った元軍人・藤村太蔵に姿を変えて事件を解明。ラストで悪党たちが藤村太蔵めがけて拳銃を撃ちますが、防弾ガラスなので弾丸が撥ね返ります。ところが、藤村太蔵の拳銃はガラスを突き抜け、悪党たちの拳銃をはじきとばすのね。理由を聞いてアングリ。弾丸を通すところがあって、そこを狙って撃ったんだってさ。バカバカしさもここまでくれば立派なもので〜す。