本格時代劇

nostalji2018-06-20

昨夜は、W杯の日本対コロンビア戦を観る。全く期待していなかったんですが、2−1で勝っちゃいましたね。相手の自爆ハンドの一発退場という運の良さがありました。相手が10人になったので、勝って当たり前。決勝トーナメントに行くには、もう一つ勝たなきゃなりません。予想外を楽しみに、期待せずに観ることにしましょう。
録画していた『忍びの国』(2017年・東宝/監督:中村義洋)を観る。“天正伊賀の乱”を舞台にした和田竜の小説の映画化です。脚本も和田竜ね。
伊賀忍者百地党の下忍・無門(大野智)は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者で、女房のお国(石原さとみ)に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美目当てに下山家の次郎兵衛(満島真之介)を殺します。兄の平兵衛(鈴木亮平)は弟の死に何も感じない父(でんでん)や仲間に愛想をつかし、伊賀の国を狙っている織田信雄(知念侑季)に寝返り、伊賀侵略の手引きをしますが……
焦点が定まっておらず、小説のダイジェストといった感じです。自分の作品を脚本化した為、和田竜はどれも捨てきれず、ドラマとしては薄っぺらいものになりました。織田軍に勝つことで、伊賀の評判をあげ忍者ビジネスで儲けようとする上忍たちの陰謀を基軸に、下忍たちの行動哲学をじっくり描いたら深みのある内容になったと思いますよ。土の中に潜ったり、木の上を飛び回ったりと、忍者アクションは悪くありません。大野智の動きもいいし、鈴木亮平との対決は見応えがありました。忍者映画は、いくらでも面白くできる題材で〜す。