本日も

nostalji2018-07-04

録画していた『多羅尾伴内・十三の魔王』(1958年・東映/監督:松田定次)を再見。多羅尾伴内シリーズの第10作目です。藤村太蔵(片岡千恵蔵)が多羅尾伴内・片目の運転手・画家・競馬好きの紳士・老巡査・インドの魔術師に変装して麻薬王の復讐計画を暴く物語。
大観衆にわく競馬場でスタンドの屋上から女が落下します。たまたま居合わせた多羅尾伴内は、光線が女に向かって発せられたのを目撃しており、殺人と断定。女の死の現場からハイヒールが片方紛失しており、伴内は背後に犯罪組織の影を感じます。女の恋人だった騎手も殺され、女の昔の愛人・謙吉(高倉健)が指名手配され……
シリーズ初のカラー・シネスコ(総天然色・東映スコープ)作品で、出演者も豪華です。ヒロインは健さんの姉さん役の高峰三枝子進藤英太郎三島雅夫、神田隆と悪役も顔を揃えており、さらに、何でこんな役(仲間から間違って撃ち殺される悪党)で出たんだろう思える志村喬ね。シリーズのテコ入れを狙ったのでしょうが、時代劇が復活してヒーローはチャンバラに移り、弾丸が絶対当たらないというバカバカしいアクションは時代にあわなくなってきました。懐かしさで観る分には結構面白いんですけどねェ。