使いふるされたネタ

nostalji2018-07-17

録画していた『ハンティング・ナンバー1』(2017年/監督:ジョー・ディーチ&ルーイ・ギブソン)を観る。人間狩りをテーマにした劇場未公開作品です。
人を殺して逃亡しているアル中のワレン(マーティン・ディングル・ウォール)は、娘に会うためにメキシコへ行く途中の町で保安官(ゲリー・スターム)に捕まります。町では親睦のために年に1度の人間狩りの日を設けており、ワレンは狩りの獲物にされるのね。ワレンの他4人の男が荒野に放され、3組のハンターが彼らを追います。ワレンだけが生き残りメキシコ国境へ向かいますが……
この手の映画は好きなのですが、追う側と追われる側の駆け引きがまるでなく、スリルやサスペンスの面白さがありません。アル中の禁断症状という設定が活かしきれておらず、アクションもショボくて退屈。ワレンを追っていたハンター夫妻の夫が、ワレンに妻を殺されて精神異常となり、保安官父子を殺したあたりから作品全体が迷走し、物語を複雑にしようとして収まりがつかなくなった感じです。使い古されたネタを面白く見せるには、もっと工夫が必要で〜す。