今度の金田一は

nostalji2018-07-28

BSプレミアムで『悪魔が来りて笛を吹く』を観る。横溝正史のご存知“金田一耕助”シリーズの一編で、これまで映画で2本、ドラマで4本映像化されています。
宝石強盗の容疑を受け、自殺した元子爵・椿英輔(益岡徹)の娘・美禰子(志田未来)が、母・秋子が父らしい男を目撃し、砂占いをすることになったので金田一耕助吉岡秀隆)にその同席依頼にきます。その席上で停電がおこり、回復後に椿英輔が作曲した「悪魔が来りて笛を吹く」のフルート演奏が流れ、砂の上には火焔の模様。それは椿英輔が手帳に書き残していた悪魔の紋章で、金田一耕助が真相を追う先々で殺人事件が次々に発生していきます。
没落貴族の斜陽とインモラルな性という原作が持つテーマを全面的に描いていますが、犯人が自分が誰の子か最後の謎解きまでわからないようにしたため細かな点で無理筋が出てきました。吉岡秀隆金田一は気の弱い優しいキャラとなっており、本作品の内容にマッチしていてグッドです。これまでBSプレミアムでは、金田一耕助を内容に合わせたキャラで、池松壮亮(シリーズ横溝正史短編集・金田一耕助登場!)、長谷川博己(獄門島)が演じており、エンディングでは次作に続く内容(池松壮亮は獄門島へ急ぐし、長谷川博己は轟警部から電報を受け取る)になっており、今回は磯川警部からの「ヤツハカムラ デ ジケンハッセイ」の電報。続編は、『八つ墓村』になるのでしょう。次の金田一耕助は誰かなァ。