今週のテレビ

nostalji2018-08-19

日曜日はCDを聴きながら1週間のテレビ番組チェックの日。BSプレミアムの映画は西部劇特集で、『駅馬車』『ホンドー』『マクリントック』『悪の花園』『ワーロック』が放映されます。
ジョン・ウェイン主演作が3本、ゲイリー・クーパー主演作が1本、ヘンリー・フォンダ主演作が1本という構成です。ジョン・ウェインゲイリー・クーパーは、私の少年時代は西部劇の横綱として知らない人はいませんでしたが、最近はクーパーだけでなくジョン・ウェインすら知らない人が多くなりました。
デュークの愛称で親しまれ、ビッグ・ダディと敬われたジョン・ウェインは、アメリカの正義と力の象徴でしたね。C級西部劇に9年も沈んでいたウェインがスター街道を走り始めたのが、『駅馬車』(1939年/監督:ジョン・フォード)で、父の仇を狙う若い無法者の役。ジョン・フォードの言うとおりに素直に演じているだけですが、役者として開眼した作品です。クレア・トレバーの酒場女といい、トーマス・ミッチェルの吞んべえ医者といい、ジョン・キャラダインの名門のなれの果てといい、勉強になる役者が揃っていました。世界中で高評価の作品ですが、当時、一番受けたのはほかならぬ日本なんですよ。小津安二郎伊藤大輔黒澤明といった一流監督が首ったけになるほど映画の感覚がズバ抜けた西部劇で〜す。