週末はA級映画

nostalji2018-10-06

録画していた『オリエント急行殺人事件』(2017年/監督:ケネス・ブラナー)を観る。アガサ・クリスティーの名作ミステリーの2度目の映画化です。
エルサレムでの事件を解決した名探偵エルキュール・ポアロケネス・ブラナー)は、イギリスでの事件解決のためインスタンブールからオリエント急行に乗ります。脅迫を受けている乗客のラチェット(ジョニー・デップ)が身辺警護をポワロに依頼。ポワロは断り、雪崩で立ち往生した列車内でラチェットは12の刺し傷をうけて殺されます。鉄道会社から調査を依頼されたポアロは、犯人は乗客の中にいると確信。しかし、乗客全員にはアリバイがあり……
原作とはポアロのイメージが違うもののケネス・ブラナーは良い味を出していました。ミステリー・ファンなら誰でも知っている物語で、ブラナーは“善”と“悪”との境界を重点テーマに演出しており、ポアロの葛藤が表現できていたと思います。乗客に関しては、それなりの俳優は揃えているものの、1974年の『オリエント急行殺人事件』(監督:シドニー・ルメット)と比べるとかなり見劣りがしますな。リチャード・ウィドマークローレン・バコールイングリット・バーグマンジャクリーン・ビセットショーン・コネリー、ヴァネッサ・レッドグレイブ、アンソニー・パーキンスマイケル・ヨークと超豪華でしたからねェ。