週末は読書

nostalji2018-10-27

CDを聴きながら、何やかやあって積読状態だったトム・イードスン:著(鎌田三平:訳)の西部小説『セント・アグネスの戦い』(集英社文庫:1995年7月25日第1刷発行)を読了。
ガンマンのスワンソンは、酒場女をめぐる決闘で相手を殺し、カリフォルニアに逃れる途中、アパッチに狙われている3人の修道女と7人の孤児と出会います。リーダーは信仰心の篤いセント・アグネスという老女。スワンソンは彼女たちを洞窟に避難させますが、武器はナイフと石弓と拳銃だけ。味方はスワンソンについてきた犬。水がなくなり、スワンソンは足を撃たれ、腕を骨折。絶体絶命の中、いかにして脱出するかがページをめくる楽しみになります。それと、粗野なスワンソンとインディアンにも心優しいセント・アグネスとのやりとりが面白いんですね。
映画化が予定されていたようですが、残念ながら実現しませんでした。従来の西部劇と同じようにインディアンを迷信深い悪の存在として描いているのが弊害になったのかな。