映像で

nostalji2018-11-04

ゲットしたまま放ったらかしていた西部劇DVD『11人のカウボーイ』(1971年/監督:マーク・ライデル)を観る。リアルタイムで観ており、なかなか観る気がおきなかったのですが、小説を読んで確認したくて再見です。
ウィル・アンダーソン(ジョン・ウェイン)は、スリム(ロバート・キャラダイン)たち11人の少年カウボーイ、それと彼らの世話をするチャックワゴン(幌馬車)のナイトリンガー(ロスコー・リー・ブラウン)と1200頭の牛を運ぶキャトルドライブに出ますが、途中でウィルは牛泥棒のロング・ヘア(ブルース・ダーン)に殺され、牛を奪われます。少年たちは、牛を取り戻すために牛泥棒相手に戦い開始。
小説ではじっくり描かれていた旅立ちまでの出来事(牛や馬を集める仕事や銃の扱い)が省略されたため、物語全体が嘘っぽくなってしまいました。いきなりキャトルドライブに出て一人前のカウボーイの仕事ができるのかとか、牛泥棒相手の銃撃戦がガキのくせに上手すぎるとか、少なからず感じました。最初に観た時は、精神的に成長した少年たちが敬愛する主人が殺されて復讐する娯楽西部劇として観たので違和感なかったんですけどね。序曲(ジョン・ウィリアムズが音楽担当)に始まり、旅立ちまでの出来事(少年たちが酒を飲んだり、ウィルが吃音少年を治すエピソードは映画では旅での出来事として出てくる)を描くと長い映画がますます長くなる怖れがありますが、娼婦たちとのエピソードを省略すれば同じ129分で収まったんじゃないかな。それにしても、少年たちの乗馬は見事でしたよ。牛の大群に囲まれて落馬して死ぬ少年役のスティーブン・フーディスは後にスタントマンとして活躍していま〜す。