ハッピー西部劇

nostalji2018-11-29

帰省中の日記(11/22〜24)をバックデイトでアップ(全て終了)した後、友人に送ってもらった『悪人の土地』(1958年/監督:デルマー・デイヴィス)を観る。奸計で刑務所に入れられた男が、鉱山の金脈を利用して幸福をつかむ西部劇です。
鉱山主の奸計によって刑務所に服役していたダッチマン(アラン・ラッド)は、弱い者に味方する殺人犯マクベイン(アーネスト・ボーグナイン)と知りあいます。二人は同じ日に出獄し、ダッチマンが働いていた鉱山町へ。ダイッチマンは町の支配者ローンズバリー(ケント・スミス)の情婦アダ(クレア・ケリー)と親しくなり、マクベインはローンズバリーの手下に絡まれていたメキシコ女性アニタケティ・フラド)を救い、アニタと愛しあうようになります。ダッチマンは彼だけが知っている廃抗に埋蔵している金の原石を掘り出す仕事にローンズバリーを利用しようとしますが……
復讐するわけでもなく、冤罪をはらすわけでもなく、大規模な犯罪を行うでもなく、全体的にスッキリしない内容です。W・R・バーネットの『アスファルト・ジャングル』が原案なのですが、主人公たちが愛する女性と結ばれて幸福な家庭が予想されるラストはノワールとは程遠いものです。虐げられていたメキシコ人たちが、主人公を助けて悪党たちを成敗するクライマックスも取って付けた感じね。犯罪者たちが破滅していく原作を、真逆のハッピーエンドしたのが失敗ですな。デルマー・デイヴィスの西部劇にしては、残念な出来といえます。
PS4の西部劇ゲーム『レッド・デッド・リデンプション2』をプレイ。インディアンの酋長の頼みで、酋長の息子と石油精製所からインディアン居留地の石油の権利書を盗み出すミッション(アメリカの父親たち)をクリアー。ダッチ・ギャング団のキャンプを襲ってきたコルム一味を迎撃するミッション(馬上の黙示録)をクリアー。リバーボートで開催されるカード大会に集まる金を強奪するミッション(享楽の夕べ)をクリアーして、本日のプレイ終了で〜す。