録画していた『ツンツン節だよ 全員集合！！』（１９７１年／監督：渡辺祐介）と『大事件だよ 全員集合！！』（１９７３年／監督：渡辺祐介）を観る。ドリフターズの松竹喜劇“全員集合”シリーズの７作目と１２作目です。
『ツンツン節だよ 全員集合！！』は、いかりや長介の口車に乗って加藤茶・高木ブー・荒井注・仲本工事は人買い同様の谷啓社長の屋台販売で働かされることになり、高利貸し（小松方正）・右翼（左とん平）を相手にてんやわんやの大騒ぎ。
『大事件だよ 全員集合！！』は、いかりや長介に脅かされて加藤茶・高木ブー・荒井注・仲本工事は長介の下で探偵として働かされ、悪政治家（石山健二郎）・悪教授（藤村有弘）・悪社長（山本麟一）を相手にてんやわんやの大騒ぎ。
はっきり言って、どちらも設定が酷く、あまりにバカバカしくて笑えません。私の嫌いなギャグ（下ネタに被虐ネタ）ばかりというだけでなく、テレビで見せた動きの面白さもないんです。顔だけで笑わそうとしてもね。公開放送だった『８時だよ 全員集合』の前半にあるコントは、長介のツッ込みに対する加藤茶の即興的ギャグに加えて、メンバーの身体全体から出てくる動きに可笑しさがありました。映画の方は、ドリフ人気に便乗した出来の悪い喜劇で～す。
