懐かしの洋楽日本語カバー

ダニー飯田とパラダイス・キングのCDを聴く。60年代前半に洋ポップを日本語で歌い、“パラキン”の愛称で親しまれたグループです。62年には紅白歌合戦にも出場しています。スーパーのワゴンセールで見つけて安かったのでゲット。メンバーに『オバケのQ太郎』などのアニメ主題歌で知られている“キューピー”こと石川進がいましたな。坂本九や九重佑三子など多くのスターがこのグループと活動。このCDには、「ワシントン広場の夜は更けて」「電話でキス」など16曲収録されているのですが、坂本九が5曲(「遥かなるアラモ」「カレンダーガール」「花咲く街角」「悲しき六十才」「GIブルース」)、九重佑三子が6曲(「ヘイ・ポーラ」「悲しきカンガルー」「ミスター・ベースマン」「ハートでキッス」「ネイビー・ブルー」「シェリー」)含まれています。CDジャケットの画像は、九重佑三子と活動していた時期。石川進は既に独立していました。

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60年代前半、欧米で話題になった歌をすぐに若手歌手が日本語で歌い、国内でもヒット。坂本九、森山加代子、弘田三枝子中尾ミエ伊東ゆかりザ・ピーナッツ、それにダニー飯田とパラダイス・キングなどが頂点に立っていました。彼らは競って米ヒットチャートの曲を吹き込んだため、同じ曲で勝負は日常茶飯事。私は、「GIブルース」は九ちゃんでなく佐々木功、「ネイビー・ブルー」は九重佑三子でなく伊東ゆかりでしたね。
日本語カバーはオリジナルより浸透し、「シェリー」を歌ったフォー・シーズンズなんて、クリント・イーストウッドが監督した2014年の『ジャージー・ボーイズ』で知ったくらいで~す。