B級西部劇スター

西部劇DVDの『巨盗団殲滅』(1932年/監督:D・ロス・レダーマン)を観る。悪徳銀行家に牧場を奪われた男の孤軍奮闘の戦いを描いた物語です。
牧場主のティム(ティム・マッコイ)は、銀行家のラッセル(ウィラー・オークマン)から借りた金が返せず、牧場を奪われます。恋人のベティ(アリス・デイ)や牧童のデューク(ジョン・ウェイン)とも別れ、牧場を買い戻す資金稼ぎに出発。銀鉱を見つけたティムは、ラッセルがさしむけた殺し屋を倒して戻ってきますが、ラッセル配下の保安官助手(ウォルター・ブレナン)に殺人犯として捕らえられ……
主演のティム・マッコイは、1926年にMGMで西部劇スターとなり、33年にコロムビアに移籍。数多くのB西部劇で人気を集めました。ジョン・ウェインは主人公の親友役ですが顔を見せるだけの端役。この後ウェインは、『駅馬車』でA級スターになるまで、数多くのB級西部劇に主演します。アクションも少なく、出来の悪い作品ですが、ウェインとウォルター・ブレナンを見ただけで是としましょう。

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