異色の顔合わせだが

西部劇DVDの『荒野の掠奪』(1941年/監督:リチャード・ソープ)を観る。名優のウォーレス・ビアリーとライオネル・バリモアが共演した作品です。
メキシコで牧場を営んでいるギル(ロナルド・レーガン)と叔父のヘンリー(ライオネル・バリモア)のところへ、幼馴染のルシア(ラレイン・デイ)が夫のモーガン(トム・コンウェイ)とニューヨークからやってきます。メキシコの盗賊ロペス(ウォーレス・ビアリー)の襲撃により、飼っていた牛は全て奪われ、ギルは負傷。ルシアがギルを看病する姿にモーガンは嫉妬。石油が埋蔵している可能性を知ったモーガンは、無一文になったギルから牧場を買いとろうとしますが、ロペスが再び現れて……
でかい図体と悪党面をユーモラスな演技で活かして独特の魅力を出しているウォーレス・ビアリーですが、いささか過剰演技。彼の相手をするのが、ライオネル・バリモアなんですが、これまた過剰演技。この二人が浮いていて、作品的には見られたものではありません。じゃまな亭主のモーガンは都合よく死に、愛しあっているギルとルシアは結ばれるという実にありふれた作品で~す。

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画像は左から、ラレイン・デイ、ライオネル・バリモア、ウォーレス・ビアリーロナルド・レーガン