いったん帰京

母が左大腿骨頸部骨折で入院したため、帰京が予定よりズレ込む。
丁度訪ねた時に、読み終えた新聞をテレビ台に置こうとして椅子から起ちあがって転び、左脚が動かなくなりました。行きつけの整形外科でレントゲンを撮ったところ骨折がわかり、手術が必要ということで日赤病院へ緊急入院。何しろ高齢(92歳)なうえに色々な既往症を抱えているので心配しましたが、手術(股関節後方アプローチにて人工骨頭挿入)は無事終了し、術後の経過もよいので、従姉妹に後を頼んで、いったん帰京しました。
日赤は手術を要する患者を優先するので、離床リハビリの後は、リハビリ専門の病院へ転院予定。転院先の病院が決まれば、再度帰省します。

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移動や待ち時間で読んでいた白石一郎:著の時代小説『十時半睡事件帖東海道をゆく』(講談社文庫:2006年2月15日第1刷発行)を読了。
十時半睡事件帖』は、島田正吾主演のテレビドラマ(NHKで1994年9月16日~95年3月17日放送)で知っており、当時88歳の島田正吾が老成した演技を見せ、強く印象に残っています。本作品は、黒田藩江戸屋敷総目付の主人公が、息子を見舞うために国許へ帰る道中で起こる出来事を描いたシリーズ最終作です。派手なアクションシーンはなく、淡々と物語は進み、人生の不条理を悠然と見据えた味わい深い作品になっています。著者の逝去に伴い、完結することなく旅の途中で物語が終わっているのが残念で~す。