時代劇から

BSテレ東で放送していた『お江戸吉原事件帖(全10回)』を観了。テレビ東京の“金曜時代劇”で2007年10月26日から12月21日まで放送された再放送です。テレ東の“金曜時代劇”は、2006年の『逃亡者おりん』から始まり、欠かさずに観ていたのですが、何故かこの作品だけ観逃していたんですよ。前番組の『刺客請負人』も、後番組の『幻十郎必殺剣』も観ているのに不思議です。
『お江戸吉原事件帖』は、吉原で暮らす4人の女が、遊女を泣かす悪い奴らを成敗する“必殺仕事人”みたいな物語。連雀おれん(東ちづる)は、5年前に殺された恋人の仇を捜す吉原の芸者で、三味線の撥で敵の頸動脈を切り裂きます。雲雀ひばり(横山めぐみ)は、妓楼「松葉屋」の遊女の世話をする番頭新造で、小太刀の使い手。孔雀おこう(萬田久子)は、妓楼「松葉屋」の遊女を管理するやり手で、組み紐を使って敵を仕留めます。朱雀あけみ(小林恵美)は、恋文請負業の娘で情報屋。彼女たちを脇からフォローするのが、吉原同心の柴田平八郎(渡辺裕之)と、吉原の影の実力者・甚平(神山繁)です。最終話は前後編で、おれんの仇討ちを軸に、甚平の正体やあけみの実母がわかります。シリーズ全体としては、吉原を舞台にしているのが面白いだけで、後は褒められたものではありません。殺陣は今イチだし、遊女役の若手女優の所作とセリフ(花魁言葉)のぎこちなさには興覚めしま~す。

f:id:nostalji:20190419070030j:plain