フランス製A級映画

録画していた『ヴァレリアン千の惑星の救世主』(2017年/監督:リュック・ベンソン)を観る。フランスの伝説的グラフィック・ノベル『ヴァレリアンとローレリーヌ』シリーズを実写映画化したSFアドベンチャー超大作です。
28世紀、宇宙連邦捜査官のヴァレリアン(デイン・デーハン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)は、アルファ宇宙ステーションを訪れます。そこは20世紀から拡張を続け、あらゆる種族が共存する“千の惑星の都市”と呼ばれる超巨大ステーション。その深部が放射能で汚染されていることを知らされたヴァレリアンはローレリーヌと調査を開始します。ある秘密を宇宙の歴史から抹殺しようとする陰謀を知った二人は……
ケンカしながらも仲の良い恋人同士が、悪司令官の陰謀を暴くんですが、そこに至るCGアクションの数々は、二人の愛を盛りあげるだけのイベントに過ぎません。だけど、コンビの面白さが出ておらず、デイン・デーハンとカーラ・デルヴィーニュはミスキャスト。金をかけたと思われる映像技術は素晴らしいですが、ハリウッドのアメコミ映画のような破壊しまくるド派手なアクションは無し。映像の美しさには魅了されますが、SFアクション映画としてのスケール感は乏しく、興行的に大コケしたのがわかるような気がしま~す。

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