B級アクション

録画していた『皆殺しの掟』(2018年/監督:ジェームズ・マーク)を観る。ギャングの跡目を巡って義兄弟が争うクライムアクションです。
孤児だったジョン(ジャン・アイディン)とリー(フォン・チャン)は、ギャングのボスに息子同様に育てられ、組織の両雄として成長します。しかし、ボスがジョンを後継者に指名したことからリーはボスを殺し、敵対組織と手を組んでジョンの命を狙いますが……
ボスが暴力的なリーよりも沈着なジョンを後継者に選んだことから、兄き分だったリーが反乱するというのはよくある構図ですな。ジョンには愛する女性がいて、堅気になろうと思っていたのに後継者にされたものだから、育ててもらった恩から組織を守らなきゃならない義理があります。東映ヤクザ映画の“義理と人情を秤にかけりゃ、義理が重たい男の世界”ですよ。ジョンを快く思っているFBI捜査官がいて、敵対する二つの犯罪組織をつぶし、ジョンは愛する女性と結ばれてハッピーエンド。リーとの戦いで、何人も殺しておいて、お咎めなしというのは御都合主義すぎます。ジャン・アイディンとフォン・チャンは、スタントマンとして有名なようで、演技はまるでダメでも、カンフーと銃を融合させたアクションは見るべきものがありま~す。

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