死語になったが

訃報続きで、ドリス・デイ(97歳)さんが13日に亡くなる。「ケ・セラ・セラ」を知っている人は少ないでしょうね。彼女が出演して劇中でも歌った『知りすぎていた男』(1956年/監督:アルフレッド・ヒッチコック)の主題歌ですが、日本ではペギー葉山が日本語で歌ってヒット。日常会話としても使用され流行語になりました。意味は“なるようになる”で、楽観的意味合いで使われ、「明日のテスト、大丈夫か?」「ケ・セラ・セラさ」といった具合。

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画像は、彼女が表紙を飾ったソノシート・ブック『月刊映画音楽』の創刊号(1961年4月号)。ソノシートも死語になりましたね。ソノシートは特殊ビニール製のレコードで、朝日ソノラマ登録商標ですがフォノシートよりも一般的な用語になりました。ソノシートを知っているのは、還暦すぎた人。そういえば、映画音楽も死語に近いかな。サウンドトラックはジャンルとしてありますが、映画ファンだけのもの(映画に興味のない人は聴かない)ですからね。音楽のジャンルとしての映画音楽は、現在消滅したといっていいでしょう。
話が横にそれましたが、1965年正月号の『キネマ旬報』によると、米国興行者が選んだドル箱スター第1位はドリス・デイでした。アメリカでの人気が抜群だったことがわかりま~す。